韓国、「再交渉」一転取り消し 慰安婦合意で混乱浮き彫り 

閣僚候補の人事について説明する韓国大統領府の報道官=13日、ソウル(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国大統領府は13日、従軍慰安婦問題などを担当する女性家族相の候補に大学教授の鄭鉉栢氏を充てる人事を発表した。報道官は鄭氏について、従軍慰安婦問題を巡る日韓合意の「再交渉」などに当たる上で適任と説明したが、その後、再交渉に言及した箇所は現段階で政府の公式的な立場ではないとして取り消した。

 文在寅政権内で日韓合意への対処方針が定まっていないことを浮き彫りにした。文大統領は5月の大統領選で合意の無効化と再交渉を公約。ただ政権発足後は日韓関係を考慮しているとみられ、合意については「国民は受け入れられない」との説明にとどめている。


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