浅草寺・五重塔にチタン瓦 新日鉄住金が公開 

チタン製の屋根瓦へのふき替え工事が完了し、報道陣に公開された浅草寺・五重塔の屋根(手前)。すでにチタンが使われている本堂(奥左)と宝蔵門(同右)が見える=13日午前、東京都台東区

 新日鉄住金は13日、東京都台東区の浅草寺・五重塔で、耐久性に優れたチタン製の屋根瓦のふき替え工事が完了したとして報道陣に公開した。これまではアルミの瓦を使用していた。

 チタンは薄くても腐食や熱に強く、改修もほぼ必要ない。土瓦やアルミ瓦に比べて軽いため、耐震性も上がる。五重塔では薄さ0・3ミリのチタン瓦約5万7千枚を使用。濃淡3色の灰色を混ぜた屋根は、歴史ある浅草寺の外観になじんでいた。

 浅草寺は2007年から宝蔵門や本堂の瓦にチタンを採用。東日本大震災の大きな揺れでもずれたり落ちたりすることがなかったという。

 五重塔の改修費は約6億円となる。


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