高齢運転者の死亡事故割合が増加 16年は13%、誤操作目立つ 

 政府は13日午前の閣議で、2017年版「交通安全白書」を決定した。16年の75歳以上の高齢運転者による死亡事故が459件となり、死亡事故全体に占める割合が13・5%に上った。06年の7・4%から増加傾向が明確となった。75歳以上の免許人口10万人当たりの死亡事故は8・9件と75歳未満の3・8件の倍以上となった。

 白書は高齢者運転の特性を「視力が弱まり判断が不適切」などと明記。政府は高齢者による交通事故防止に向け、関係閣僚会議で取り組みを進めている。

 高齢運転者が起こした死亡事故の要因は「操作の誤り」が全体の28%で、75歳未満の16%を大きく上回った。


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