高い障害物越えるヘビ型ロボット 被災者捜索も、東北大 

障害物を乗り越え、がれき内を探索するヘビ型ロボット。カメラが搭載された先端部分が空気噴射で持ち上がる=12日午後、仙台市青葉区の東北大

 カメラが搭載された先端部分を空気噴射を利用して持ち上げ、高い障害物を乗り越えながらがれき内を探索するヘビ型ロボットを東北大などのグループが開発し12日、報道陣に公開した。災害で倒壊した建物内を調べる際、状況が把握しやすくなり人命救助に役立つと期待され、3年後の実用化を目指す。

 ロボットは直径約5センチのホース状で全長約8メートル、重さ約3キロ。表面を覆うナイロン製の繊毛を細かく振動させて、はうように前進する。先端から空気を下向きに噴射して最大30センチの高さまで持ち上げ、段差を乗り越えられるようになった他、より広範囲を見渡すことが可能になった。


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