元沖縄県知事の大田昌秀氏が死去 基地問題に尽力、代理署名拒否 

米軍基地問題をめぐり、橋本首相(右)との会談に臨む大田昌秀沖縄県知事=1996年1月、首相官邸

 沖縄県知事として米軍基地問題の解決に取り組んだ元参院議員の大田昌秀(おおた・まさひで)氏が12日午前11時50分、呼吸不全と肺炎のため那覇市の病院で死去した。92歳。沖縄県出身。告別式は15日午後2時から沖縄県浦添市伊奈武瀬1の7の1、いなんせ会館で。喪主は妻啓子(けいこ)さん。

 知事在任中の1995年に起きた米兵による少女暴行事件で爆発した県民の怒りを背に、政府と対立した。

 米軍用地強制使用を巡る代理署名を拒否。一部用地が使用期限切れになるなど、日米安保体制を揺るがす問題に発展した。日米が合意した米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設にも反対を貫いた。


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