広島、平和宣言に核禁止条約歓迎 松井市長が盛り込む方針言及 

平和宣言の内容を話し合う会合の冒頭であいさつする広島市の松井一実市長=11日午後、広島市

 広島市は11日、原爆の日の8月6日に平和記念式典で読み上げる平和宣言の内容を話し合う3回目の会合を開いた。松井一実市長は終了後、国連で議論されている核兵器禁止条約を歓迎することを宣言に盛り込む方針を報道陣に明らかにした。

 会合は非公開で行われ、原爆資料館の志賀賢治館長や被爆者の女性ら9人が参加した。市は会合で、前回までの議論を踏まえた平和宣言の骨子を提示。出席者からは「為政者が被爆者の訴えに誠実に対応するよう求めてほしい」「生き延びた人が今も苦しんでいることも書き込んでほしい」などの声が上がった。次回会合は7月中旬の予定。市は平和宣言の文案を提示する。


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