大手企業の夏ボーナス5年ぶり減 経団連集計、昨年夏ごろの円高で 

 経団連が9日発表した大手企業の夏の賞与・一時金(ボーナス)の第1回集計によると、組合員の平均妥結額は昨年夏比4・56%減の91万7906円となり、5年ぶりに減少へ転じた。昨年夏ごろの円高進行の余波で収益が低下した輸出関連業界の減額が目立った。基本給を底上げするベースアップ獲得を優先し、賞与の要求水準を抑える労働組合が多かったことも響いたという。

 ただ、妥結額は1959年の調査開始以来、第1回集計では過去4番目。経団連は「3年連続で90万円台を維持しており極めて高い水準だ」(担当者)と説明している。


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