床に黒い塊、プルトニウムか 茨城、原子力機構の被ばく事故 

「大洗研究開発センター」の作業員が被ばくした事故現場。黒い点が飛散したプルトニウムとみられる(原子力機構提供)

 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の作業員被ばく事故で、機構は9日、放射性物質が飛散した室内の床に複数の黒い塊が散らばっていることを明らかにした。金属製貯蔵容器内のビニールバッグが破裂した際に飛び出したプルトニウムなどの可能性があるとみている。ビニールバッグの破裂原因について、プルトニウムが出す放射線の影響でガスが発生し、バッグ内の圧力が上昇した可能性があるとも説明した。

 プルトニウムは原発の燃料や原爆の材料となり、人体に有害な放射線を出す。飛散したのがプルトニウムだと確認されれば極めて異常な事態だ。


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