捜査中止「指示せず」主張 トランプ大統領側、徹底抗戦 

トランプ大統領=8日、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領のカソウィッツ弁護士は8日、コミー連邦捜査局(FBI)前長官がロシアによる米大統領選干渉疑惑「ロシアゲート」について議会証言したことを受けて記者会見し、トランプ氏がコミー氏に側近らに対する疑惑捜査をやめるよう指示した事実はないと主張し、真っ向から反論した。

 トランプ氏とコミー氏のやりとりが司法妨害と認定されれば、トランプ氏を弾劾する声が強まり政権が窮地に陥るのは避けられないため、徹底抗戦する構えだ。

 コミー氏は上院情報特別委員会の公聴会で、2月14日にトランプ氏と面会した際、ロシアとの不透明な関係が捜査されていたフリン前大統領補佐官を「大目に見てほしい」と言われたと証言したが、カソウィッツ氏はそうしたことは言っていないとも主張した。

 また、コミー氏がトランプ氏との会話の内容をメディアに明らかにするよう知人に依頼したと公聴会で認めたことについて、許可を得ない情報のリークだと批判。コミー氏の行為が情報漏えいとして捜査されるべきかどうか検討する考えを示した。


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