IS、脱走の市民231人殺害 モスル奪還作戦で追い詰められ 

イラク軍とISの交戦地域から避難しようとする市民たち=7日、モスル(ロイター=共同)

 【カイロ共同】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は8日、拠点としてきたイラク北部モスルの奪還作戦で追い詰められた過激派組織「イスラム国」(IS)が、支配下から逃げ出そうとした市民を過去2週間だけで少なくとも計231人殺害したと発表した。「人間の盾」を維持し抗戦を続けるためとみられ、今後さらに非人道的な戦術を拡大する恐れがある。

 モスルではイラク軍や対テロ部隊が、西部地区の一角数キロ四方にISを包囲したが、ISは市民を盾として籠城を継続。巻き添え被害を恐れるイラク政府は人命優先を強調し、作戦は大詰めの段階で長期化している。


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