退位特例法案、9日成立 一代限定でも先例化 

天皇ご一家=2016年11月(宮内庁提供)

 天皇陛下の退位を実現する特例法案は9日の参院本会議で可決、成立する。対象は陛下一代限りとするが、政府は、法案作成に至るプロセスなどは将来の天皇が退位する場合の先例になり得るとしている。皇位継承順1位となる秋篠宮さまの呼称(称号)は法定しない。衆参両院の委員会では皇族減少対策として、政府に「女性宮家」創設などの検討を求める付帯決議も採択した。

 退位後の陛下の呼称は「上皇」、皇后さまは「上皇后」とする。歴史上、退位後の正式呼称として用いられた「太上天皇」の略称である上皇を正式呼称とした。新天皇との間で権威の二元化を招かないよう、天皇を含む呼称を避けた。


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