秋葉原の無差別殺傷事件から9年 犠牲者追悼、現場に祭壇 

東京・秋葉原の無差別殺傷事件から9年。現場となった交差点に設けられた祭壇に手を合わせる男性=8日午前

 東京・秋葉原で2008年、歩行者天国を暴走したトラックが通行人をはねて7人が死亡し、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件は8日、発生から9年を迎えた。現場となった交差点には祭壇が設けられ、通行人らは「悲惨な事件だった。手を合わせるしかない」と沈痛な面持ちで犠牲者をしのんだ。

 数日前に設置された祭壇には花や千羽鶴が供えられ、早朝から多くの住民や通行人らが手を合わせた。祭壇の設置から毎日、通勤途中に線香を上げているという千葉県柏市の女性会社員(44)は「会社が近くにあり、事件は人ごとじゃない。犠牲者の方が本当にかわいそうで…」と言葉を詰まらせた。


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