作業員4人が内部被ばく、茨城 肺2万2千ベクレル、前例なし 

記者会見する量子科学技術研究開発機構の明石真言執行役(中)=7日午後、千葉市稲毛区

 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の燃料研究棟での被ばく事故で、機構は7日、放射性物質の付着があった作業員5人のうち4人が内部被ばくしていたと明らかにした。50代の男性職員の肺から2万2千ベクレルの放射性物質プルトニウム239、他の3人の肺からも最大で1万4千~5600ベクレルが測定され、残る1人も内部被ばくの疑いが濃厚としている。機構によると、国内で前例のない高レベルの内部被ばく事故で、専門家は「発がんリスクが上がる」と述べた。

 5人には特段の症状は出ていないが、放射性物質の体外排出を促す薬剤を投与した。


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