作業員の肺から2万2千ベクレル 茨城の原子力機構研究棟 

記者会見する日本原子力研究開発機構の担当者=7日午後、文科省

 日本原子力研究開発機構の「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の燃料研究棟で6日、放射性物質が付着した男性作業員5人のうち1人の肺から最大約2万2千ベクレルの放射性物質が計測されたことが7日、機構への取材でわかった。放射性物質はプルトニウム239という。原子力規制委員会の委員は定例会合で「半端な被ばく量ではなく、事態は軽微ではない」と述べた。

 肺から計測された作業員は50代の機構職員。機構は7日、検査の必要があるとして、5人を放射線医学総合研究所(千葉市)に搬送した。

 規制委の田中俊一委員長も「(作業の)慣れでこういうことが起きた」と指摘した。


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