乳幼児にヨウ素剤事前配布、茨城 5キロ圏外も、ひたちなか市 

 茨城県ひたちなか市は5日、日本原子力発電東海第2原発(同県東海村)で重大事故が発生した場合に備え、市全域の3歳未満の乳幼児約4千人を対象に、乳幼児が服用できるゼリー状の安定ヨウ素剤を事前配布すると発表した。市によると、5キロ圏外の乳幼児にもヨウ素剤を事前配布するのは珍しい。

 ひたちなか市は市全域が東海第2から30キロ圏内で、一部が5キロ圏に含まれる。8月以降、健診会場などで順次配布する。市の担当者は「事故時は混乱が生じ、配布がうまくできないかもしれない。周知の意味も込めて事前配布を決めた」と説明した。


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