尾瀬で20年ぶり学術調査 動植物の現状把握へ 

総合学術調査のため、尾瀬国立公園を訪れた学術調査団のメンバー=5日午後

 福島、栃木、群馬、新潟の4県にまたがる尾瀬国立公園で、約20年ぶりとなる総合学術調査が5日、始まった。生息する動植物のリストを作成して尾瀬の現状を把握し、保全に役立てる。

 尾瀬国立公園はミズバショウの群生地として知られ、本州最大の高層湿原、尾瀬ケ原がある。近年はニホンジカの侵入や気候変動による影響が懸念されている。

 尾瀬保護財団(理事長・大沢正明群馬県知事)によると、調査期間は2020年3月ごろまでの予定で、研究者らで構成する調査団は昨年12月に発足した。小型無人機ドローンを使い、上空からの植生分布調査も実施する。


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