出光創業家、社長らの選任反対へ 株主総会で、合併巡り対立 

出光興産の本社が入るビル=東京・丸の内

 石油元売り2位の出光興産の創業家代理人は5日、29日に予定されている株主総会で月岡隆社長ら5人の取締役選任議案に反対する意向を表明した。創業家が反対している昭和シェル石油との合併を進めていることなどが理由で、今後、ほかの株主にも賛同を求めていくとしている。

 反対するのは月岡氏のほか、関大輔副社長と丹生谷晋取締役、本間潔執行役員、社外取締役候補の橘川武郎氏。代理人の鶴間洋平弁護士は記者会見で、月岡氏らは合併を進めてきただけでなく、海外事業でも失敗しているなどと批判した。

 出光と昭和シェルは、合併を待たずに業務提携を進め、統合効果を上げる方針を示している。


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