パリ協定離脱、米国連大使が釈明 「大統領は温暖化認識」 

 【ワシントン共同】ヘイリー米国連大使は4日放送の米CNNテレビの番組で、トランプ大統領が地球温暖化防止の枠組み「パリ協定」からの離脱を表明したことに関し「大統領は気候変動が起きており、汚染物質がその一因だと信じている」と釈明した。

 トランプ氏は昨年の大統領選などで、温暖化は米製造業の弱体化を狙う中国の「でっち上げ」と公言しており、離脱表明には「事実誤認に基づいた判断」と国内外から非難が噴出していた。

 ヘイリー氏は、オバマ前政権が主導した協定は米国の産業活動を規制すると指摘した上で「協定を離脱したからといって環境問題への取り組みをやめるわけではない」と強調した。一方、トランプ氏が温暖化を否定していたのは誤りだと思うかとの質問には答えなかった。

 協定離脱を推進したプルイット環境保護局(EPA)長官も4日のNBCテレビのインタビューで、トランプ氏の温暖化に関する認識を問われて「パリ協定が米国にとって良いか悪いかが問題だ」と回答を避けた。


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