退位法案「先例になる」 菅氏、皇族減巡り適切対応 

天皇陛下の退位を実現する特例法案の審議が始まった衆院議運委。上右は趣旨説明する菅官房長官=1日午前

 天皇陛下の退位を実現する特例法案が1日午前、衆院議院運営委員会で審議入りした。午後に可決する。菅義偉官房長官は法案に関し、将来の天皇が退位する際の先例になり得ると表明。「女性宮家」創設などの皇族減少対策を巡っては「法施行後の具体的な検討に向けて、適切に対応したい」と述べ、法施行前も含め、何らかの検討をする考えを示唆した。元号改定の時期は、国民生活への影響を考慮して決める姿勢を示した。

 法案は2日に衆院を通過し、来週に参院で成立する方向。1日の議運委で、女性宮家創設の検討を政府に求める付帯決議案も採択する。


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