音楽体操、認知症に有効 三重大の准教授らが研究 

音楽に合わせて体操をする高齢者ら=三重県紀宝町

 音楽に合わせて体操をすれば認知症に効果的―。三重大大学院医学系研究科(津市)の佐藤正之准教授らの研究グループは31日までに、軽度から中等度の認知症患者に音楽体操をしてもらったところ、計算ドリルなどの脳トレーニングより、日常生活の動作が悪化することを防ぐ効果があったと明らかにした。

 研究グループによると、三重県御浜町と紀宝町に住む軽度から中等度の高齢患者に協力を依頼。31人が半年にわたり週1回、40分間の体操に参加した。

 着替えや食事、入浴といった日常生活動作では、ドリルやゲームなど脳トレのみの31人に比べ、音楽体操をした方が動作のレベルが維持された。


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