人員輸送の「YS11」引退 空自小牧基地でセレモニー 

航空自衛隊小牧基地に到着し、引退を記念するセレモニーが行われた「YS11」=29日、愛知県小牧市

 戦後就航した唯一の国産旅客機「YS11」で、現在、航空自衛隊美保基地(鳥取県)に所属する「152号機」の引退を記念するセレモニーが29日、愛知県小牧市の小牧基地で行われた。

 152号機は、小牧基地に近接する三菱重工の工場で製造。空自によると、ほかに8機のYS11を保有しているが、人員輸送機としては最後の1機という。誕生の地に帰った機体は、11月末に名古屋空港に開業するあいち航空ミュージアムで展示される。

 白地に青いラインと赤い日の丸が描かれた機体は29日に美保基地を出発。午後3時すぎ、小牧基地上空に姿を現し、ゆっくりと低空で旋回しながら着陸した。


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