信長焼き打ちの幻の銘酒復活へ 「百済寺樽」、444年経て 

幻の銘酒「百済寺樽」を復活させるプロジェクトを企画した比嘉彩夏さん=4月、滋賀県東近江市

 戦国武将・織田信長が焼き打ちにして途絶えたとされる百済寺(滋賀県東近江市)の幻の銘酒「百済寺樽」を444年ぶりに復活させるプロジェクトを地元の地域おこしのメンバーらが立ち上げた。室町時代には幕府へ献上され、9代将軍足利義尚らも杯を重ねたと伝わる逸品を地域活性化につなげる考えだ。

 かつて寺で醸造されていた「僧坊酒」は清酒の起源といわれ、百済寺樽は近畿地方で特に名高かった銘酒。かつて存在したことは金閣寺の史料に記載があり、境内から醸造用のかめも出土している。


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