千鳥ケ淵墓苑で拝礼式 新たに2453柱納骨 

千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれた拝礼式で納骨する塩崎厚労相(右)=29日午後、東京都千代田区

 第2次大戦中に海外などで亡くなった身元不明の戦没者を慰霊する厚生労働省主催の拝礼式が29日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれた。今年は新たに遺骨2453柱を納骨。これまでに納められた遺骨と合わせると36万7328柱になる。

 2453柱は、政府の遺骨収集団などがロシアや南太平洋のソロモン諸島などから持ち帰ったものだが、身元が分からず遺族に引き渡すことができなかった。

 拝礼式には常陸宮ご夫妻をはじめ、塩崎恭久厚労相、遺族代表が参列。塩崎氏は、身元特定のためのDNA鑑定の対象を、歯だけでなく四肢骨にも拡大するよう今年4月に方針変更したことに触れた。


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