那須雪崩、引率教員助言求めず 「危ないと思った」 

 栃木県那須町で3月、県立大田原高山岳部の生徒ら8人が登山講習中に雪崩に巻き込まれて死亡した事故で、犠牲者の出た班の引率教員が、危険を感じても地元の山岳救助隊長に助言を求めずに急斜面を登っていたことが28日、遺族への取材で分かった。講習会では以前、天候が変化した際などは同隊長の指示を仰いでいたという。

 遺族によると、県高等学校体育連盟登山専門部が同日、大田原高で開いた遺族や被害者への説明会で、引率教員が明らかにした。

 この教員は登山歴が長いベテラン。「(雪崩が起きた急斜面は)危ないと思ったが、生徒の意向も聞き、登ることを決めた」と説明したという。


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