明治初期の無人島灯台一般公開 和歌山沖の友ケ島 

 和歌山市沖の紀淡海峡に浮かぶ無人島群・友ケ島で27日、明治初期に設置され145年にわたって海の安全を守ってきた友ケ島灯台が一般公開された。大勢の観光客らが、普段立ち入れない内部に入り灯台からの風景を楽しんだ。

 友ケ島は和歌山市加太の西方沖の4島からなり、太平洋から大阪湾に入る海上交通の要衝。灯台は明治政府に招かれた英国人技師が島の西端に設計し、1872年にともされた。和歌山海上保安部によると、現存する洋式灯台で6番目に古い。

 午前10時ごろから中へ入った観光客らは、同海保職員の説明を聞き、灯台の上部から広大な海の風景に見入っていた。


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