米に残留求める首相の書簡見送り パリ協定、政府が一時検討 

 トランプ米政権に地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」に残るよう求める安倍晋三首相の書簡を送る構想が、見送りになったことが24日、分かった。政府関係者が明らかにした。

 米政権は協定を離脱するか模索中で、日本政府はこれまでも国際的な温暖化対策の重要性を米側に伝えてきた。26、27日にイタリアで開く先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の席上、トランプ氏が離脱表明する事態を懸念し、書簡で慎重対応を求める案が出た。

 だが、米政権の判断が首脳会議後にずれ込む公算が大きくなり、見送ったもようだ。G7では、各国が米に協定残留を働き掛けるとみられる。


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