総菜市場拡大で増産投資相次ぐ 共働き、単身世帯に人気 

平和堂が力を入れる総菜売り場=大阪市

 総菜市場の拡大を受けて、食品大手が相次いで製造工場の新設に動いている。都市部を中心に共働きや単身の世帯が増え、安価で調理の手間が省ける総菜の人気が高まっていることが背景で、スーパーも売り場を改装するなど力を入れている。

 伊藤ハム米久ホールディングスは約50億円を投じ、茨城県に冷蔵ピザなどの製造工場を新設する。丸大食品も神奈川県で50億円強を投資し、コンビニエンスストア向けの弁当や総菜を生産する計画だ。いずれも2018年春の稼働を目指している。

 日本惣菜協会(東京)によると、16年の総菜市場の規模は9兆8399億円で、10年前との比較では約20%伸びた。


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