東芝、臨時株主総会を検討 定時の決算報告困難 

 経営再建中の東芝が、臨時株主総会を秋ごろにも開催する方向で検討に入ったことが23日、分かった。監査法人との意見対立で、2017年3月期決算を6月下旬の定時総会で報告することが困難なため。決算を含む有価証券報告書の提出も見通しが立たず、上場維持への道筋は不透明さがいっそう増しそうだ。

 東芝は米ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の原発事業を巡る巨額損失の認識時期を巡って、PwCあらた監査法人と意見が対立しており、17年3月期決算を正式発表できていない。

 決算は定時総会の報告事項とするのが一般的だが、監査法人による適正意見がない場合は決議事項となる。


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