福島2号機をカメラで再調査へ 第1原発、自走式ロボ断念 

1月30日、福島第1原発2号機の原子炉真下で確認された核燃料とみられる堆積物。鉄製の作業用足場にこびりついている(東京電力提供)

 東京電力は22日、原子力規制委員会の福島第1原発の廃炉作業に関する検討会で、本年度中にも2号機格納容器に、カメラ付きパイプを挿入して内部を再調査する方針を示した。今年1月の前回調査に比べ、パイプをのばす改良を加えて、事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)があるとみられる格納容器の底部を詳しく観察したい考え。

 東電は今年2月、2号機の原子炉圧力容器直下にサソリ型自走式ロボットの投入を試みたが、圧力容器の真下に向かう機材搬入用レールの途中で堆積物のため立ち往生した。この日の検討会で、東電は自走式ロボットによる再調査の断念を表明した。


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