大学で副大統領の演説ボイコット 卒業生が政権に抗議 

21日、米中西部インディアナ州のノートルダム大の卒業式で、ペンス副大統領の演説中に会場を後にする卒業生ら(AP=共同)

 米中西部インディアナ州にあるカトリックの名門ノートルダム大で21日に行われた卒業式で、ペンス副大統領が演説を始めたところ、一部の卒業生が無言で立ち去った。偏見に苦しむ社会的弱者に寛容な姿勢を示すローマ法王フランシスコの価値観に、トランプ政権が逆行していると抗議するボイコット。分断が進む米社会の現状が改めて浮き彫りになった。

 同大学から招待され演説に立ったペンス氏。会場からは拍手に混じってブーイングが起こり、同大学によると、卒業生約2千人のうち約100人が会場を後にした。

 ペンス氏は同州出身で、2013年から4年間州知事も務めた。


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