“鬼の副長”土方熱演、函館 戊辰戦争舞台の五稜郭 

土方歳三になりきって寸劇を演じるコンテストで優勝した杉田晴信さん(右)=20日午後、北海道函館市

 北海道函館市で20日、戊辰戦争最後の舞台となった歴史を伝える「箱館五稜郭祭」が始まった。新選組の“鬼の副長”とうたわれ、戦死した土方歳三になりきって寸劇を演じる恒例のコンテストも開かれ、30回目の今年は東京・浅草で観光用人力車を引く杉田晴信さん(29)が優勝した。

 寸劇は、土方が故郷の東京・日野への手紙を仲間に託した後、新政府軍に包囲され、銃弾に倒れる設定。戦いの前に仲間がおでんを差し入れたり、死んだはずの新選組局長近藤勇が登場したりするユニークな演出もあり、会場は拍手と笑いに包まれた。

 コンテストには北海道や東京都日野市などから男女16人が参加した。


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