残った父コウノトリ、ひなに餌 母鳥は誤射で死ぬ 

巣で父鳥の帰りを待つコウノトリのひな=20日午前、島根県雲南市

 島根県雲南市教育委員会は20日、雌の親鳥が19日にハンターの誤射で死んだコウノトリ(国の特別天然記念物)の市内の巣周辺を観察し、残った雄がひな4羽に餌を与えている様子を確認した。市教委は今後、保護の必要があるかどうかを兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)と協議して判断する予定。

 同公園によると、ひなの体重は2~3キロ。誕生からおよそ2カ月後に巣立つ際の半分ほどの育ち具合という。担当者は「自然界では1羽だけで育てるのは難しいだろう」との見方を示した。

 つがいであれば片方の親鳥が餌を探して巣を離れる間にもう一方がひなを守れる。


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