母親、難病乳児の殺人未遂認める 仙台地裁初公判、「悲観し悩む」 

 昨年11月、遺伝性の難病を患う当時1歳の三男を殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた無職十倍佐知子被告(42)の裁判員裁判初公判が18日、仙台地裁(小池健治裁判長)であり、十倍被告は罪状認否で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で「三男が、死亡した次男と同じ難病であることを悲観し、思い悩んでいた。病院で眠っている姿を見て『この先何年も痛がるのを見るのはつらい』と犯行を決意した」と述べた。

 病気は厚生労働省指定の難病。目や耳の機能が衰え、のみ込む力がなくなり、3~4歳までに死に至る病で根本的な治療方法がない。


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