G7声明、格差是正へ政策総動員 持続成長目指す 

G7財務相・中央銀行総裁会議で、記念撮影する麻生財務相(前列右端)ら各国代表者=13日、イタリア南部バリ(AP=共同)

 【バリ共同】イタリア南部バリで開かれた先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は13日、所得格差の是正に政策を総動員するとした共同声明を採択し閉幕した。金融・財政政策、構造改革を進め、持続可能で均衡の取れた経済成長を目指す。テロやサイバー攻撃の脅威に連携して対処。為替は通貨安競争を回避する従来合意を踏襲した。

 トランプ米政権の誕生で火種となっている貿易問題には踏み込まず、26、27日の首脳会議(サミット)に議論を棚上げした。ムニューシン米財務長官は閉幕後の記者会見で、貿易が自由・公正でない場合は保護主義も辞さないと表明、根強い対立が鮮明になった。


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