性転換の警官を幹部登用 アルゼンチン、解雇が一転 

 【リオデジャネイロ共同】南米アルゼンチンの連邦警察が、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの警察官を不適格としていったん解雇したものの、このほど幹部として再登用し、話題となっている。

 地元メディアによると、男性として生まれたアナリア・パサンティノさん(49)は1989年に警察官になり、94年には幼なじみの女性と結婚。しかし自分の性に違和感を抱き続け、2008年に性転換を決意した。

 直後から昇進が認められず、長期の療養休暇を命じられるなどし、10年に解雇された。

 パサンティノさんの粘り強い訴えにより治安省が再調査を命じ、連邦警察が解雇を撤回した。


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