英王子、終戦翌年訪日望む 軍視察名目、政府は反対 

グロスター公ヘンリー王子(宮内庁提供)

 【ロンドン共同】英国のエリザベス女王の叔父に当たるグロスター公ヘンリー王子(1900~74年)が終戦翌年の46年、日本に進駐していた英軍視察の名目で訪日したいとの意向を英政府に伝えていたことが13日までに分かった。英政府は微妙な国際情勢を理由に強く反対し、実現しなかった。共同通信の情報公開請求で機密解除された外交文書で判明した。

 第2次大戦後間もない時期に、英王族が大戦で敵国となった日本訪問を望んだ事実に専門家は驚きを示し、戦前からの日本の皇室と英王室の長い交流と絆が背景にあると分析している。


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