伝統の檜枝岐歌舞伎上演、福島 神社の境内をライトアップ 

福島県檜枝岐村で上演された檜枝岐歌舞伎=12日夜

 福島県檜枝岐村で12日夜、村民の間で江戸時代から伝承されている「檜枝岐歌舞伎」が上演された。舞台となった山深い神社の境内がライトアップされ、春の夜に集まった観光客や村民が、270年以上の伝統芸能に酔いしれた。

 演目は平安時代の戦に敗れた奥州の豪族とその家来が、身を隠しながら一族再興に向け苦心する物語。檜枝岐歌舞伎は伊勢参りに出た村民が、道中で見た歌舞伎を見よう見まねで伝えたのが始まりとされ、役者や裏方を村民約30人が担う。

 檜枝岐村は尾瀬の玄関口として知られ、冬は豪雪地帯となる。人口は約570人。


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