公明、9条改憲に慎重姿勢 首相の自衛隊明記案 

自民党憲法改正推進本部の全体会合であいさつする保岡興治本部長=12日午後、東京・永田町の党本部

 公明党の井上義久幹事長は12日の記者会見で、憲法9条への自衛隊明記や改正憲法の2020年施行を訴える安倍晋三首相(自民党総裁)の改憲提案について慎重な姿勢を示した。「ただちに憲法上明記しなければ、安全保障に支障があるという状況ではない。日程ありきではない」と述べた。一方、自民党憲法改正推進本部長の保岡興治元法相は同日の本部全体会合で、改憲案作成へ向けた議論加速や、党内態勢の構築に決意を示した。

 井上氏は、20年の改正憲法施行に関し「憲法改正の議論は、国会のできるだけ幅広い合意が必要だ。国民的な議論が行われなければならない」と指摘した。


  • LINEで送る