岐阜・長良川で「鵜飼」開幕 清流照らす伝統の技 

「長良川鵜飼」が始まり、かがり火の下でアユを追う鵜匠とウ=11日夜、岐阜市の長良川

 1300年以上の歴史を誇る「長良川鵜飼」が11日、岐阜市で開幕した。かがり火が川面を照らす幻想的な雰囲気の中、鵜匠とウが織りなす伝統の技を約千人の観光客が楽しんだ。

 それぞれの舟に乗った6人の鵜匠が、ウを手縄で操りながら「ホーウホーウ」と掛け声を上げる。6隻が川幅いっぱいに並ぶ「総がらみ」では、鵜匠たちが連携してアユを追い込み、ウが水しぶきを上げた。

 鵜匠がウの喉元をつかみ、くわえ込んだアユを巧みな手さばきではき出させるたび、並走する観覧船から拍手と歓声が湧いた。

 鵜飼は増水時などを除き、10月15日まで毎日行われる。


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