「大勢が楽しめる自信作」 「ブラム」原作の弐瓶さん 

劇場アニメ「BLAME!」の一場面((C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局)

 人気SF漫画が原作の劇場アニメ「BLAME!(ブラム)」の公開に合わせ、原作者の漫画家弐瓶勉さんが「より多くの人にとって面白いものになった。自信作です」と作品をアピールした。

 物語の舞台ははるかな未来。都市が正常な機能を失い、人類を違法居住者として駆除するようになった世界で、都市にアクセスして制御できる「ネット端末遺伝子」を持った人間を探す主人公・霧亥の活躍を描く。

 人類を襲う都市の防衛システムの一部で、ロボットのような「駆除系」の動きは「絶望的に気持ち悪い。映像ならではの見どころです」と弐瓶さん。登場人物の足元に横たわる巨大なパイプなど、もう一つの主役である都市の描写にも注目してほしいという。

 映像化にあたって自らストーリーを再構成し、せりふも増やした。原作は言葉による説明が極端に少ないのが特徴で「そこを気に入ってくれる人も多いけど、親戚のおばちゃんには『難しい』と言われてしまう。自分でも少しやり過ぎたとは思っていて…」と笑う。

 原作で、霧亥たちと対立する「珪素生物」の姿が見えないのがファンには少し寂しいが、「いなくなったわけではない。物語が進めば登場しますよ」と“続編”の構想もこっそり明かした。

 「BLAME!」は20日から2週間限定公開。


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