欧州、最大加速器の性能強化へ 宇宙の謎解明へさらに一歩 

スイス・ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究所に設置された新型入射器Linac4=4月(CERN提供・共同)

 【ジュネーブ共同】欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)は11日までに、万物に重さを与える「ヒッグス粒子」を発見した世界最大の加速器LHCの性能を強化すると発表した。未知の粒子発見が期待されているLHCのパワーアップにより、宇宙の謎解明にさらに一歩近づきそうだ。

 強化されるのはLHCに陽子を供給する入射器。9日、報道陣に公開された新型の入射器Linac4は全長90メートルで、陽子をより高いエネルギーを持った状態で送り込むことができるようになる。地下12メートルに設置されており、完成までに約10年かかった。一連のテスト後にLHCに接続されるという。


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