オプジーボ、小児がんに治験開始 国立センター 

がん治療薬「オプジーボ」

 国立がん研究センターは10日、患者の免疫の力を利用する新しい仕組みのがん治療薬「オプジーボ」が、子どもの患者に使えるかを調べる国内初の臨床試験(治験)を始めたと発表した。

 対象となるのは2種類以上の抗がん剤治療をしても腫瘍がなくならない子どもの患者で、計26人を予定している。

 オプジーボは皮膚がんや肺がん、悪性リンパ腫などに使われ、一部の患者に優れた効果があるが、投与は大人に限られる。治験では、子どもに適した用量や有効とみられるがんを調べ、子どもへの投与の承認を目指す。

 小児がんは患者数が少なく製薬企業の治験が進みにくいのが問題となっている。


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