クニマス、古里・秋田に 田沢湖の施設で展示へ 

山梨から運ばれたクニマス=10日午前、秋田県北秋田市

 絶滅したとされながら、山梨県の西湖で約70年ぶりに発見された秋田県仙北市の田沢湖の固有種クニマスが10日、同県北秋田市にある県水産振興センターの施設に到着した。「古里」に帰る形で、7月1日に湖畔に開館する「田沢湖クニマス未来館」で一般公開する。

 田沢湖にだけ生息していたクニマスは1940年代には絶滅したとされていたが、2010年に西湖で発見された。1935年に田沢湖から西湖に放流された卵を元に繁殖したとみられている。

 センターには午前7時半ごろ、クニマス10匹を積んだトラックが到着。1匹ずつ入った箱を職員が慎重に運び出し、屋内の水槽に収容した。


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