首相、改憲は9条優先 集団的自衛権の制約不変 

参院予算委で答弁する安倍首相=9日午後

 安倍晋三首相は9日の参院予算委員会で、憲法改正論議を巡り、憲法9条に自衛隊を明記する改憲案の検討を優先させる意向を表明した。「まずやらねばならないのは自衛隊についてだ」と述べた。9条改憲案が実現した場合でも、自衛隊への憲法上の制約は残り、集団的自衛権行使は限定的な範囲にとどまるとの認識も示した。自民党として改憲項目を衆参の憲法審査会に提出する決意も強調。民進党に具体的な改憲案の提示を迫った。

 民進党の蓮舫代表は、首相が改憲論議を主導することに強く反発した。野党第1党との改憲項目の歩み寄りはさらに困難となった。


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