「忖度ない」と首相 山陰道引き合いに 

 安倍晋三首相は8日夜、与党議員との会食で、鳥取市から山口県下関市を結ぶ山陰道で未着工区間があることを引き合いに「いかに山陰が忖度をされていなかったかがよく分かる」と語った。出席者が明らかにした。

 下関市は首相の地元。学校法人「森友学園」の国有地払い下げ問題を巡り、財務省幹部による首相側への忖度を野党側が指摘しているのを念頭に置いた発言だ。

 首相は、森友学園問題が国会で繰り返し取り上げられることに「そればかりやっている」とうんざりした様子も見せたという。会食には、自民、公明両党の下関市や北九州市にゆかりのある議員ら約10人が出席した。


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