島原の乱後、徳島から移住か 復興担った可能性、推察する史料 

阿波の国(徳島)から移住した知識人が復興を担ったことをうかがわせる古文書=8日、長崎県南島原市

 長崎県の南島原市教育委員会は8日、武装蜂起した多くのキリシタンらが殺害された17世紀前半の「島原の乱」により荒廃した地で、阿波の国(徳島県)から移住した知識人が復興を担った可能性をうかがわせる、約400年前の古文書1冊を見つけたと発表した。

 反乱を起こした人々が籠城した同市の「原城」跡は、世界文化遺産を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成している。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が2018年に登録審査するのを前に、乱後の島原半島についての考察を深める史料の一つとなりそうだ。

 市教委によると、1627(寛永4)年執筆の医薬書だという。


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