遺伝子組み換え作物の面積最高に 昨年作付1・8億ヘクタール 

 国際的な非営利団体の国際アグリバイオ事業団(ISAAA)は8日までに、全世界での遺伝子組み換え作物の作付面積が2016年は前年比3%増の1億8510万ヘクタールだったと発表した。商業栽培が始まった1996年の109倍に達し、2年ぶりに過去最高を更新。近年伸びの目立つ途上国での作付面積が過半の54%を占めた。

 遺伝子組み換え作物は害虫や除草剤に強く、バイオ技術の普及を推進するISAAAは生産性を高める利点を強調した。一方、環境保護団体などには従来種の駆逐といった生物多様性への影響や、食品の安全性を問題視する声も出ている。


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