2017年5月2日 05:50 | 無料公開
コクチョウ(手前)とコブハクチョウ=4月、水戸市の千波湖
水戸市は昨冬の鳥インフルエンザの感染拡大で野鳥が大量死したことを受け、市内の千波湖などで、野生のコブハクチョウとコクチョウが抱いている卵を石こう性の偽卵にすり替えて繁殖を抑える取り組みを4月から始めた。個体数を徐々に減らして市が管理できるようにするのが狙いだ。
中央水産研究所内水面研究センターの坪井潤一主任研究員によると、鳥類は温めている卵が巣から落ちるなどして数が減ると、元の数まで産み足そうとする習性を持つ。一方で偽卵にした場合、そのまま温め続け新たに産むことはないという。