岸田氏、中国一層の役割を 対北朝鮮、圧力で温度差も 

日中外相会談に臨む岸田外相(右端)と中国の王毅外相(左から2人目)=28日、ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】岸田文雄外相は28日(日本時間29日)、米ニューヨークの国連本部で中国の王毅外相と会談した。北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射など挑発行動をした場合、中国がさらなる役割を果たすよう求めた。王氏は対話を通じた平和的な解決が重要だと強調。圧力を巡って「温度差」が出た格好だ。

 日中両外相は、北朝鮮情勢を巡って意思疎通を図りながら連携を図ることでは一致した。岸田氏は拉致問題解決に向けた協力も要請した。

 岸田氏は会談後、「中国やロシアとは考え方に温度差があるが、両国を含む関係国と密接に連携し挑発行為の自制を求めていかないといけない」と強調した。


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