2017年4月28日 17:03 | 無料公開
投獄直後の武市半平太が知人の福岡藩士に宛てて書いた手紙
坂本龍馬も参加した土佐勤王党の盟主武市半平太(瑞山)が文久3(1863)年に投獄された直後に、知人の福岡藩士平野国臣に「京都で会合を開きたい」と書いた手紙が見つかったことが28日、高知県立歴史民俗資料館(南国市)への取材で分かった。
同館の石畑匡基学芸員は「投獄が長期化するとは考えておらず、獄中からも勤王活動の次の一手を考えていたことが分かる史料」と話している。
手紙は「(薩摩藩の実力者)島津久光やその他複数の藩主が京都を訪れる」「そのため、私は近い内に京都の松ケ崎大乗院で同志の会合をしたいと思う」などの内容で、同館が署名と筆跡などから自筆と断定した。